「あ、そういえば!」
二人で袋いっぱいにプレゼントを詰め終えると、何かを思い付いたのか鈴木がスマホの画像を見せ、
「よく撮れてるじゃない。ふふっ」
「なっ・・!!?」
そこには明徳学園高校の生徒達のサイトの新着ページに
‘東京バスケ界に激震!!!
今月の熱愛カップル♡♡バスケ部両エース♡堂々熱愛宣言’と銘打って翔真と未茉が手を繋いで廊下を歩く写真がアップされていた。
「ぬぁあ・・・ぬぁんじゃこりゃぁあっ!!!」
しかも他にも試合中に抱き合うショットや二人でバスケするシーンなど事細かに撮られ、
「あ、コメントもたくさん。早く別れてほしいー
、不似合い!」
ぷっ!と鈴木は吹き出してコメント欄を読み出し、
「あれこれ結城君じゃない?」
「ん?!」
そこには【二人をよく知る人物】として取材を受ける目隠ししながら答える結城らしき人物が写っていた。
「何々……‘いい加減くっついちゃえよって感じで見ていてうざったいです’だってぇ!あはははっ!」
鈴木は‘確かに!’と共感しながら面白すぎて大笑いしている。
「結城のやろう・・・!ってかなんなんだよ!このサイトはっ!!」
「てか、ほんとにいい加減付き合っちゃえば?」
「先輩、自分があんなキザな白人と付き合ってるからって人にまで強要すんな!!」
「は・・?今なんつった?」