「結城君も三上君もうちに遊びに来た時に言ってたわ。翔真がメロッメロな子がいるって。見て話して納得だわ。」
‘うんうん’と頷きながら翔真母は未茉を見て優しく受け入れるように微笑むと、
「あらやだ!いっけない!白石さんごめんね!お姉ちゃんを予備校まで迎えに行く時間で30分くらい待ってて貰えるかしら?多分翔真ももう帰って来ると思うんだけど……」
「えっ!だったらあたし悪いんで帰…」
「ううん!せっかくだからゆっくりしてって翔真にも会ってってあげて。帰りは送ってくから。」
車の鍵とバッグを持ち忙しく用意を始める翔真母に、
「じゃー、待ってます!!」
「うんぜひ!あ、翔真の部屋はそこよ!入って待ってても大丈夫よ!じゃあ。」
パタパタと足早に慌ただしく出ていってしまった。
「さて…どうすっか・・・」
とりあえず美味しくたいらげたティーカップやお皿を洗って、リビングをキョロキョロするも、
……カチャ。
やはり興味のある翔真の部屋を開ける。
「おわっ!!きっれーな部屋だなぁ。おい。」
自分の部屋よりもピシッと片付いてる翔真の部屋に未茉は驚いた。
自分の部屋・・・脱ぎっぱなしやりっぱなし、出しっぱなし、ぱなしだらけの部屋とは大違いで、
バスケの本とかポスターとかもあんまりなく、ゲームとか雑誌もない。弟たちとは大違いで、机とベッドと洋服とバスケ用品くらいだが、トロフィーや賞状も飾ってるというよりは綺麗に閉まってるって感じだ。
「あまり栄光とか執着しなさそうだもんなぁ。あ、写真だ。」
家で花火した時と、海に行った時のみんなで撮った写真だけ写真たてに入れて飾ってあった。



