TIPOFF!! #LOVE SUMMER








「何ブツブツ言ってんだよ。」

いつもの電車でいつもの車両に乗ってるのに違和感を感じる程の視線に結城は気づき、周りに目を向けた。

部活帰りのジャージ姿にも関わらず車内の高校生や大学生の男共がみんな未茉を見ているのに結城は気づいた。

(やっぱモテんだな。コイツ)

ムカつきの再確認をすると、弟が言ってたセリフもふと思い出した。
‘そう言って何十人の男がねぇちゃんに惚れてくんだ。’

『三軒茶屋~』
ホームから沢山の人が乗り込んできて車内は一気にぎゅうぎゅう詰めになり発車した。

電車がカーブにさしかかると、未茉の体が結城に体が密着してくる。
決して香水ではなくふわっとシャンプーなのか制汗剤なのか分からないいい匂いを漂わせてくるのがまた自然体に感じた。

(なんでコイツはたまにこう男心を擽る女を出してくっかな・・・)
その気はないのに悪いことしてる気分になり、早く次の駅へ降りたくて、結城は視線を反らした。



「あたし男友達とか男のバスケ仲間はいっぱいいるんだけど。」

すると突然さっきの話の続きを未茉は始めた。

「おお。そうだろうな。」
(真逆だな。俺なんかこんなに普段からつるむ女友達はお前しかいねーな。考えてみりゃ。)

「翔真みたいな男友達は初めてなんだよ。」
「まーアイツは変わってるっーか。優しいっーか。」
「違う変わってて優しいとこじゃなくて、こうあたしに女として甘えて来たり触ってきたりさ。」

「・・・・あぁ?」