「やっぱ湊だよな!?俺、分かる?世田中の木村だよ!」
「あー!おお、久しぶり!元気?」
「元気、元気!結城達も元気か?すげー活躍してんじゃん!ネットで見てるぜ!」
翔真と同中だった大成の人が盛り上がってはなしてると、

「ん?」
たまたま大成部員の一人がくわえながら食べてるチョコを未茉はジーッと見てると、
「あ…ああ、食べる?」
新しいのあるよ。と言いながら、バックから取り渡すと
「えっ!?いーの?やったぁぁっ!!」
乱暴に包みをあけて、食べ始める未茉を見ながら(変わった子だ・・。)としみじみ見つめる一同・・・。


「で、この子湊の彼女?!美男美女じゃん!!オギタク失恋だなー。」
隣にいた未茉を見ながら気の毒そうにその男はため息つくと、

「え・・・。」
胸の奥にあった不安が的中し、言葉を詰まらせる翔真。


「しかも今日オギタクがあんたの高校までバッシュ届けに行ってるよ。会わなかった?すれ違ったかな。」

「ええっ!?そうなの!?」

「アイツここに連れてくるか!」
スマホを取り出し、オギタクに連絡を取ろうとすると、

「えっ!!お願いしてもいいかっ!?いやぁ~~~助かったよ~~アレほっんと欲しかったからさぁ~~~」

「あ、いや…待てよアイツ一応有名人だからな・・どっか違う場所で渡させるか。」
「おう!わりぃけどそいつの番号教えてくんない!?」
未茉はバッグから携帯をガサゴソと探して取り出すも、翔真が携帯を引っ込めさせる。

「俺のでもいいかな?」

自分の携帯を出して翔真は言った。