「この辺に落としたと思うんだけどなぁ~。」

未茉はオギタクとぶつかった場所にやって来て道端を隈無く探すもやはりなく、

「やっぱりもう一度お店に聞いてみよう。それでなかったら交番へ行こうか。」
「そーだなぁ!届いてるかもしれないしなぁー!」
二人は昨日のお店に入ってくと、


「あ、あれ…?」
ちょうど店内のサッカー用品売場にいた大成のサッカー部員達が、190cmの翔真の入店に目をやると、
「どうした?」
「アイツ、同じ世田中の奴で…あ、あれ!?その隣の女の子、オギタクの…」

「え、あっ!!今日オギタクが騒いでいたバスケの天才少女!!?」
「マジか!!あの子が!?」
ネットで見つけた未茉の存在を運命のシンデレラと騒いでた子が目の前に現れたのでびっくりするも、

「ねぇっ!君、白石未茉さん!?」
店員に尋ねているところを男子部員達がそう声をかけると、
「もしかしてバッシュ探しに来た?」

「えっ!!?そうっ!!知ってんの!!?あたしのバッシュ!!」
なんでこの人が知ってんだかしらないが未茉は大成の男子部員達に詰め寄り、


「おおっ!!じゃ、もしやあんたがオギタクのツンデレラか!!?」

画像よりも実物の方が可愛い未茉に男子達はテンションが上がるも、

「オギタクのツンデレラ??」

不思議なネーミングに翔真は口にして首を傾げた。