「店員さんが片方入れ忘れたとかは?」
ありそうなあるあるを翔真が言っていくと、
「会計は神様がしてたから分からねぇけど、多分両方袋に入ってたと思う…」

「「「はっ?!神様・・・?!」」」

「おう!!神様がいつも頑張ってるからって5千円渡したら残り払ってくれたんだ!!」

「おまっ・・神様って…キタローに崇拝されて頭おかしくなったんじゃねぇか!?」
結城に詰め寄られると、遠くからキタローの鋭い視線が彼に飛ばされる。

「ばぁーか!!ちげーよ!!神様とは昨日渋谷でばったり会ったんだ!!」
「ばったりぃ・・!?お前変なことしたんじゃないだろうな!?」
結城の脳内には援交のような如何わしい想像が膨らんだ。


「じゃ白石は五千円でこのナイキの新作モデル買ったってこと・・?これ大丈夫?本物?」
「えっ!だってお店にあったやつだよ!?」

「なるほど…片方だけだから5000円なのかな?」
「翔真・・。片方でも5000円以上すると思うよ?」
マジボケなの?それと呆れながら三上が今日ものほほんとしている翔真に安定の突っ込みを入れる。