次の日終業式が終わった後、未茉とBIG3と男バスのキャプテンの橘は集まり屋上で話していた。


「要するに前原さん達は、一年の時に当時の三年から嫌がらせを受けて今の二年は孤立したと?」

橘からことの真相を聞こうと屋上に集まった四人はそう確認した。

「ああ。前原達…俺らが一年の時、まだ女子は野村監督じゃなくて、今はいないんだが別の教員から教わっててその教員がやけに当時の三年を可愛がってて、実力はあったのに一年はまるで蚊帳の外で練習には一切参加させなかったんだ。」

「えっ!?教師なのに!?」
未茉は信じらねぇ!とその言葉を疑った。

「確かに酷かったよ。一日中外周とか掃除とかボール磨きとか、ボールに触れたのは部が終わってからじゃねぇかな?今考えればよく10人も残ったよ。」

今じゃ想像もつかない環境に四人は言葉を失った。

「そんな時もめげずに前原が中心になってチャンスは絶対に来るから頑張ろって今の白石みたいに部が終わった後二年はみんなで必死に練習してたよ。」

「そうなんだ……」
「孤立してたわけじゃなくて特別仲間意識が強かったんだな。」
なるほど。と結城は頷いた。