「キタローは絶対幸せにしてくれそうだなぁ~!一途で優しそうだしな!!」
キタローと目があった未茉がそう微笑むと、キタローは充分すぎるお言葉に手を合わせて至福を噛み締めている。
「俺も一途で優しいよ?」
やっといつもの調子で微笑んだ翔真が未茉に媚を売るも、
「優し過ぎて色々辛かったんじゃねぇの?」
「「「……え」」」
らしくない未茉の言葉にみんなが固まったが、翔真はユリのことを言われてるのがすぐに分かった。
「あー、なんかユリとお前が付き合ってたこと思い出したらイラついて、おしっこ漏れそう!!トイレ行く!!結城わりーけど、後宜しくっ!」
「はっ!?なんで俺なんだよっ」というクレームも無視し、さっさとトイレへと走ってく。
「え・・・。あれ、自分が焼きもち妬いてることに気づいてる?」
自然に言ったけどあれは明らかに焼きもちだよな・・?と三上は顔をひきつらせるも、
「多分気づいてなくて無意識かな?」
驚くも少しだけ嬉しそうな翔真だったが、ライバルの早乙女の方がランク高く、自分は好きな子にそういう風に思われていたことで嬉しさは帳消しになった。
「それよりおしっこって・・・。」
俺ら男の前で平然と言うアイツはマジどうしようもねぇな・・・と結城はただただ呆れた。
「しまった……」
そして翔真はハッと気付くと、
「香水は校則違反だと伝えるの忘れた・・・」
((そうやって付けさせない手だな・・・))
その回りくどさに結城と三上は呆れ返ると、
「湊。ちなみにお前がやったシュシュも校則違反だ。」
「え・・・」
「チャームや飾りのついた髪ゴムは禁止と生徒手帳に書いてある。よって貴様のプレゼントした髪ゴムも校内でつけることは不可能だ。」
鋭い目で手帳に書かれた校則文面を突きだすキタローに翔真は本日何度目かのショックをうけるのであった・・・。



