「で、早乙女にもコクられたの?」
「うん。でも受け止められなくてごめん。って謝ったんだけどさ。」
((フッたんだ・・・!))
身近な人物を振る未茉に三人は一斉に驚く中、翔真だけは無表情だった。
「でも早乙女みたいな男と付き合える女は幸せだな。」
ほうきを放り投げ草の上に寝っ転がる未茉は、空を見上げながらしみじみとそう思いながら言った。
「男の人にあんな風に言って貰えるだけで幸せになれるんじゃないかな。なんかあたしなんかに早乙女はもったいなさすぎる。」
想われたことは相当嬉しかったんだろうことは思い返す未茉の横顔から伝わってきた。
「…まぁ、もったいないだろうな。」
一瞬無言になりそうな空気を読み結城がそう茶々を入れると、
「ムッ。ま、結城はそんな風に女から想われることは一生ないから安心しろよ!」
「なんだとテメェ!俺だってなぁ……」
「じゃ俺は?」
未茉の目の前の壁に寄りかかり座る翔真が尋ねてきた。
「俺と付き合う女は幸せだと思う?」
「翔真と?」
明らかに嫉妬心丸出しの翔真が突然真面目な顔で尋ねられるも、未茉は全く気づいてなく、その脳内には桜蘭の元カノのユリが浮かんだ。
(うわ・・・回りくどッ・・)
呆れる結城に、
(翔真ってあんな顔で焼きもち焼くんだ)
観察する三上に、
(………)
二人の様子を伺うキタロー。
「一緒にいる時だけは幸せそうだけど、なんか色々辛そうだなぁ。」
「「!!」」
やたら現実味のある言葉が返ってきたので一同は驚いた。



