そして,一瞬の隙をつくと。
……カッキーーーンッ!相手の手から,カットラスを弾き飛ばした。カットラスはクルクル回ると,持ち主の足元にカランと音を立てて落下した。
「――勝負あったようね,海賊さん?」
リディアは丸腰になった頭の前にツカツカと歩いていくと,足元のカットラスを爪先で蹴飛ばし,彼の鼻先に剣の切っ先を突きつける。
「すごい……」
主の勇姿に絶句するジョンの肩に手をかけながら,デニスは得意げに言った。
「だから言ったろ?大丈夫だって」
ジョンはただ,コクコクと頷くしかできなかった。
「さて,わたしが勝ったんだから,こちらの要求を飲んでもらおうかしら」
「ま,待て!待ってくれ!もう一度,パーレイを要求――」
「パーレイは,さっき断ったはずよ?」
待ったをかける頭の言葉を遮り,リディアは冷ややかに言う。話し合いに応じるつもりはない,と。
……カッキーーーンッ!相手の手から,カットラスを弾き飛ばした。カットラスはクルクル回ると,持ち主の足元にカランと音を立てて落下した。
「――勝負あったようね,海賊さん?」
リディアは丸腰になった頭の前にツカツカと歩いていくと,足元のカットラスを爪先で蹴飛ばし,彼の鼻先に剣の切っ先を突きつける。
「すごい……」
主の勇姿に絶句するジョンの肩に手をかけながら,デニスは得意げに言った。
「だから言ったろ?大丈夫だって」
ジョンはただ,コクコクと頷くしかできなかった。
「さて,わたしが勝ったんだから,こちらの要求を飲んでもらおうかしら」
「ま,待て!待ってくれ!もう一度,パーレイを要求――」
「パーレイは,さっき断ったはずよ?」
待ったをかける頭の言葉を遮り,リディアは冷ややかに言う。話し合いに応じるつもりはない,と。



