彼女の剣捌きは,今や実戦向きだ。海賊ごときに負けるわけがない。
「――いや,いいだろう。で,姫さんの要求は何だ?」
兵士二人をよそに,リディアと海賊の頭とのやり取りは続いていた。
「こちらの要求は,わたしが勝ったら,この町やプレナから撤退して頂くこと。この町やプレナの人々に,これ以上危害を加えないこと。――そちらの要求は,先ほどと同じ?」
リディアが問うと,頭はニヤリと笑った。
「そうしようと思ったが,気が変わった。一つ追加させてもらう。アンタはいい女だからな,俺が勝った時には,俺の女になってもらおうか」
「お前!何を大それたことを……!」
それを聞いたジョンは逆上したが,リディアの答えにさらに度肝を抜かれる。
「いいわ。その話,乗った!」
「ひっ,姫様っ!?」
血相を変えるジョンに,デニスはまたもや「大丈夫だから」と言った。
「――いや,いいだろう。で,姫さんの要求は何だ?」
兵士二人をよそに,リディアと海賊の頭とのやり取りは続いていた。
「こちらの要求は,わたしが勝ったら,この町やプレナから撤退して頂くこと。この町やプレナの人々に,これ以上危害を加えないこと。――そちらの要求は,先ほどと同じ?」
リディアが問うと,頭はニヤリと笑った。
「そうしようと思ったが,気が変わった。一つ追加させてもらう。アンタはいい女だからな,俺が勝った時には,俺の女になってもらおうか」
「お前!何を大それたことを……!」
それを聞いたジョンは逆上したが,リディアの答えにさらに度肝を抜かれる。
「いいわ。その話,乗った!」
「ひっ,姫様っ!?」
血相を変えるジョンに,デニスはまたもや「大丈夫だから」と言った。



