せっかくこの町まで来て,状況も知ることができたのに,自分達はただ手をこまねいていることしかできないのか。――リディアがため息まじりに呟いた時。
「それだ!」
「「えっ?」」
デニスが前触れもなく突然叫んだので,リディアとジョンは面食らう。
「オレ達三人でプレナまで乗り込んで,海賊の連中を叩きのめしてやるってのはどうだ?そしたら,プレナもこの町も平和になるし,陛下や海軍の手を煩わせることもなくなるし。万々歳だろ?」
デニスの提案に,リディアが賛成らしいということは彼にも分かった。が,ジョンは不服らしい。
「ちょっと待て,デニス!この三人だけで?向こうの人数も分からないのに乗り込むなんて,いくら何でも無謀すぎるだろ!――ね,リディア様もそう思うでしょう?」
「え,ええ……」
彼女は曖昧に頷いた。ジョンの言っていることは,筋が通っている。ものすごく正論である。それは分かっているのだが……。
「それだ!」
「「えっ?」」
デニスが前触れもなく突然叫んだので,リディアとジョンは面食らう。
「オレ達三人でプレナまで乗り込んで,海賊の連中を叩きのめしてやるってのはどうだ?そしたら,プレナもこの町も平和になるし,陛下や海軍の手を煩わせることもなくなるし。万々歳だろ?」
デニスの提案に,リディアが賛成らしいということは彼にも分かった。が,ジョンは不服らしい。
「ちょっと待て,デニス!この三人だけで?向こうの人数も分からないのに乗り込むなんて,いくら何でも無謀すぎるだろ!――ね,リディア様もそう思うでしょう?」
「え,ええ……」
彼女は曖昧に頷いた。ジョンの言っていることは,筋が通っている。ものすごく正論である。それは分かっているのだが……。



