「ジョン,待って!あなたと話したいの」
「……姫様?お一人ですか?」
珍しくデニス抜きでリディアと向き合ったジョンは,目を丸くした。
自分と二人で話したいこととは何ぞや?と彼は首を捻る。が,まずは一言,リディアに言わなければならないことがあった。
「姫様。この度はデニスとの婚約,まことにおめでとうございます。アイツと幸せになって下さい」
「ありがとう,ジョン。――でもね,話したいのはそのことじゃないのよ」
「えっ?」
ジョンは虚をつかれたように目を瞠る。
「あなたの,わたしへの気持ちを確かめたくて。聞く機会は,これで最後だと思うから」
この先一月は即位や結婚に向けての準備で忙しくなり,二人で話す機会がなかなか取れなくなるだろうから。今日のうちに聞けるものなら聞いておきたい。
「……姫様?お一人ですか?」
珍しくデニス抜きでリディアと向き合ったジョンは,目を丸くした。
自分と二人で話したいこととは何ぞや?と彼は首を捻る。が,まずは一言,リディアに言わなければならないことがあった。
「姫様。この度はデニスとの婚約,まことにおめでとうございます。アイツと幸せになって下さい」
「ありがとう,ジョン。――でもね,話したいのはそのことじゃないのよ」
「えっ?」
ジョンは虚をつかれたように目を瞠る。
「あなたの,わたしへの気持ちを確かめたくて。聞く機会は,これで最後だと思うから」
この先一月は即位や結婚に向けての準備で忙しくなり,二人で話す機会がなかなか取れなくなるだろうから。今日のうちに聞けるものなら聞いておきたい。



