ジョンは,祝福してくれるだろうか?そして,今度こそ,自分の想いを打ち明けてくれるのだろうか――?リディアはどうしても,彼自身の口から聞きたかった。彼がデニスと同じく大切な幼なじみだということは,この先も一生変わらないのだから。
気づかないうちに彼女の意識は遠のき,いつの間にか眠りの世界へと引き込まれていった。
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――翌日の昼下がり。
「イヴァン陛下,リディア様,そしてデニスどの。この度は,大変お世話になりました。慌ただしく帰国する旨,申し訳ありません」
豪奢な馬車を中心として騎馬隊で組まれた隊列の先頭で,カルロスは三人に丁寧に謝辞と詫びの言葉を述べた。
気づかないうちに彼女の意識は遠のき,いつの間にか眠りの世界へと引き込まれていった。
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――翌日の昼下がり。
「イヴァン陛下,リディア様,そしてデニスどの。この度は,大変お世話になりました。慌ただしく帰国する旨,申し訳ありません」
豪奢な馬車を中心として騎馬隊で組まれた隊列の先頭で,カルロスは三人に丁寧に謝辞と詫びの言葉を述べた。



