「スラバットの王子が来た時も,かっ攫われないように,オレがちゃんと守ってやるよ。だから安心しろよ」
「ええ。デニス,あなたを信じているわ。だから,わたしのことも信じてね。わたしは絶対,他の男性に心奪われたりしないから」
「うん,信じるよ」
そうして二人は見つめ合う。
昨夜のキスは,テニスからの不意打ちだったけれど。今夜はリディアの方から,唇を重ねた。お互いに目を閉じて,昨夜よりも長く濃厚なキスを交わす。
(これが,恋人同士のキスなんだわ……)
「――姫様ー,姫さまぁ!どこにいらっしゃいますかぁ?」
城内のどこかから,若い女性の声が聞こえてきた。デニスと抱き合い,キスの余韻に浸っていたリディアは,その声でふと現実に引き戻される。
「ええ。デニス,あなたを信じているわ。だから,わたしのことも信じてね。わたしは絶対,他の男性に心奪われたりしないから」
「うん,信じるよ」
そうして二人は見つめ合う。
昨夜のキスは,テニスからの不意打ちだったけれど。今夜はリディアの方から,唇を重ねた。お互いに目を閉じて,昨夜よりも長く濃厚なキスを交わす。
(これが,恋人同士のキスなんだわ……)
「――姫様ー,姫さまぁ!どこにいらっしゃいますかぁ?」
城内のどこかから,若い女性の声が聞こえてきた。デニスと抱き合い,キスの余韻に浸っていたリディアは,その声でふと現実に引き戻される。



