けれどそこで,先ほどまでの悩みがふと蘇り,彼女の表情が曇る。
「あなたとの関係,お父さまに打ち明けたらどうなるのかしら……?」
「ん?」
リディアはデニスに,一人ずっと考えていたことを話した。
皇女である自分と,一兵士に過ぎない彼が結ばれることを,父はどう思うのだろうか,と。二人はどうなってしまうのか,と。
「お父さまが許して下さるのか分からないから,わたし不安で。あなたはどう思う?わたしから打ち明けた方がいいのかしら?」
「う~ん……。陛下の気性なら,オレ達が黙ってて,後からそれが分かった時の方が,お怒りになるんじゃないかと思うけど」
「つまり,わたしから打ち明けた方がいいということね?」
リディアの解釈に,デニスは頷く。――ただ,タイミングは考えなければならないかもしれない。
「あなたとの関係,お父さまに打ち明けたらどうなるのかしら……?」
「ん?」
リディアはデニスに,一人ずっと考えていたことを話した。
皇女である自分と,一兵士に過ぎない彼が結ばれることを,父はどう思うのだろうか,と。二人はどうなってしまうのか,と。
「お父さまが許して下さるのか分からないから,わたし不安で。あなたはどう思う?わたしから打ち明けた方がいいのかしら?」
「う~ん……。陛下の気性なら,オレ達が黙ってて,後からそれが分かった時の方が,お怒りになるんじゃないかと思うけど」
「つまり,わたしから打ち明けた方がいいということね?」
リディアの解釈に,デニスは頷く。――ただ,タイミングは考えなければならないかもしれない。



