引っかかっていたのは,スラバットのカルロス王子との縁談のことと,彼からの手紙のことだ。
手紙は共通言語のレーセル語で綴られており,まだ一度も会ったことのないリディアへの情熱的な想いがビッシリと書かれていた。
『愛しいあなたにお会いできることを,心待ちにしております』……
(「愛しい」なんて書かれても,困るだけだわ)
リディアには,もうデニスという恋人がいるのだから。
そういえば,デニスとの仲を父に打ち明けられなかったことも,リディアにとっては心苦しかったのだ。
皇女と一兵士が結ばれることは,いけないことなのだろうか?父が知れば,デニスはどうなってしまうのだろう?
彼女は夕食後も,入浴時にもずっと一人でモヤモヤ考えていて,ベッドに入ってもなかなか寝つけず。
手紙は共通言語のレーセル語で綴られており,まだ一度も会ったことのないリディアへの情熱的な想いがビッシリと書かれていた。
『愛しいあなたにお会いできることを,心待ちにしております』……
(「愛しい」なんて書かれても,困るだけだわ)
リディアには,もうデニスという恋人がいるのだから。
そういえば,デニスとの仲を父に打ち明けられなかったことも,リディアにとっては心苦しかったのだ。
皇女と一兵士が結ばれることは,いけないことなのだろうか?父が知れば,デニスはどうなってしまうのだろう?
彼女は夕食後も,入浴時にもずっと一人でモヤモヤ考えていて,ベッドに入ってもなかなか寝つけず。



