「実はな,リディアよ。そなたに,スラバットの王子との縁談の話が出ていてな。それであちらへ赴いていたのだよ」
「えっ!?縁談……」
リディアは嫌な予感が的中し,デニスと顔を見合わせる。
「どうしたのだ?リディア」
「あの,お父さま。わたしは縁談の話はお受けしたくありません。結婚する相手は,この国の人と決めているんです。ですから……」
相手がここにいるデニスだということは伏せて,リディアは自分の意志を父に伝えた。
「そなたの意志は分かった。だが,私は国賓として,スラバットのカルロス王子を招待したのだ。それは縁談とは別の話だ。それゆえそなたも,そのつもりでいてほしい」
「……はい」
「えっ!?縁談……」
リディアは嫌な予感が的中し,デニスと顔を見合わせる。
「どうしたのだ?リディア」
「あの,お父さま。わたしは縁談の話はお受けしたくありません。結婚する相手は,この国の人と決めているんです。ですから……」
相手がここにいるデニスだということは伏せて,リディアは自分の意志を父に伝えた。
「そなたの意志は分かった。だが,私は国賓として,スラバットのカルロス王子を招待したのだ。それは縁談とは別の話だ。それゆえそなたも,そのつもりでいてほしい」
「……はい」



