「あ!佐々木!どこ行ってたの!」 [彩~翔は?] 「お風呂まだらしくて、」 […ふうん] 宿に戻って、誰にも会わず自分の部屋に戻ってしまおうとした所を彩に捕まった。 「…佐々木?」 [ん?] 「先輩も消えたって、先輩たちが言ってたけど」 [あー、一緒にいたから、ね] 「…そっか」 […聞かないんだ] 「聞いて欲しいの?」 […察して] 「わかった」 俺の肩を強めに叩いて、どこかに消えた彩。 何も聞かず、多くを言葉にしない優しさに、俺はやっと涙を流すのだった。