☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*
-魔法界1403年4月3日
ユラの母である、アリエス王国王妃 ユリレア妃は、恐怖に怯えていた。
……どうしよう。もうすぐこの子が産まれてしまう…………。
-1403年
この年は、アリエス王国厄災の年。
この年に産まれた子は、厄とともに産まれ、災いをもたらすことから、"殺される"ことが決まっていた。
ユリレア妃は、初めての子が殺されるのを何とか免れたかった。
(神よ……。どうかこの子をお守りください………………。)
一日中願いに願ったユリレア妃だが、この日、アリエス王国第120代目王女ユラが誕生した。
ユリレア妃が産まれた我が子の顔を見ようとすると、侍女達はユリレア妃を押さえ、
「王妃様っ!どうかおやめください!
もう王女様はっ」
「嫌っ嫌よっ離してっ!私の、私の我が子を返してっ!!お願い!返してっ!!」
「誰かっ誰か居らぬか!
王妃様を押さえるのだ!」
するとすぐに部屋に側近の執事、フィスや侍女達が入ってくる。
「嫌よ!!!!!
お願いっ私のっ
私の我が子を返してっ
離さぬか!」
「王妃様っどうかもうおやめください。」
「フィスまでもそう言うのかっ
離せっあぁぁぁぁぁぁっ」
バタンッ
部屋のドアが閉まり、ユリレア妃と私は引き離された。
父は、私の顔を見て、悲しそうにしていたらしい。せっかく産まれた尊き小さな命が、もう既に奪われようとされているのだから。
-魔法界1403年4月3日
ユラの母である、アリエス王国王妃 ユリレア妃は、恐怖に怯えていた。
……どうしよう。もうすぐこの子が産まれてしまう…………。
-1403年
この年は、アリエス王国厄災の年。
この年に産まれた子は、厄とともに産まれ、災いをもたらすことから、"殺される"ことが決まっていた。
ユリレア妃は、初めての子が殺されるのを何とか免れたかった。
(神よ……。どうかこの子をお守りください………………。)
一日中願いに願ったユリレア妃だが、この日、アリエス王国第120代目王女ユラが誕生した。
ユリレア妃が産まれた我が子の顔を見ようとすると、侍女達はユリレア妃を押さえ、
「王妃様っ!どうかおやめください!
もう王女様はっ」
「嫌っ嫌よっ離してっ!私の、私の我が子を返してっ!!お願い!返してっ!!」
「誰かっ誰か居らぬか!
王妃様を押さえるのだ!」
するとすぐに部屋に側近の執事、フィスや侍女達が入ってくる。
「嫌よ!!!!!
お願いっ私のっ
私の我が子を返してっ
離さぬか!」
「王妃様っどうかもうおやめください。」
「フィスまでもそう言うのかっ
離せっあぁぁぁぁぁぁっ」
バタンッ
部屋のドアが閉まり、ユリレア妃と私は引き離された。
父は、私の顔を見て、悲しそうにしていたらしい。せっかく産まれた尊き小さな命が、もう既に奪われようとされているのだから。