「…………え。……どうして……。」

カナタは信じられないといった表情で聞いている。

「…………。アカネには、幼き頃に話したんだけどね。
大事な話だから、誰にも言わないで欲しい。」

私は小さく震える手を押さえながら、カナタを見る。

「……うん。誰にも言わないよ。約束する。」
「……ありがとう。

………………これは、私が産まれた日-」