突然倒れたユラは、ぐったりと瞳を閉じている。呼吸も苦しそうだ。

「早くしないと、毒が身体全体に回ってしまう!医者はっ」
「ユラちゃん!しっかりしてっ」
「……俺も……けっこー…やばい…かも。」

ミライもさっきより苦しそうだ。
早くしないと2人とも命が危ない。
どうすれば……。

「うちに来なさい。」

後ろを振り向くと、ワインレッドのロングヘアを揺らす、

「ア、アカネ……!」
「とりあえず、城に行くわよ。みんな捕まって。
-行くわよ!」