ブスッ
「いっ……!!」
あぁ……。腕に刺さった矢の毒が…。
腕からは、生温かい血が流れてくる。
「ほらほらほら、ボクの許可なしに勝手に動くから〜。
…………ここから一歩たりとも動かせない。その力を奪うまで。」
へ……?
力って……なぜそれを……。
呆然とする私は、突然のことにすぎて身体が動かせない。
「さぁ〜て、君達には、ここで死んでもらおうかな!
次はどっちにしよっか?」
「俺を…打て」
カナタが静かにそう言った。
「へぇー捨て身ってやつ?
まぁ、結局どっちも打つからいいんだけどね。
じゃ、バイバーイ!」
ヒュンッ
カナタッ!!
