カナタは、しゃがんだまま首をかしげ、

「そういえば、なんでアリエス王国のプリンセスのユラが、そんな格好でこんな所にいるの?」

おっと……。やっぱそうきますよねぇ……。

「え〜と。まぁ、色々あってね。まぁ私が城にいなくても妹のエリがいるし……大丈夫だよ。」
「そっか…そうなんだね。なんか変なこと聞いてごめん。」

カナタは、きまり悪そうな顔をした。

「え、あ、全然!大丈夫だよ。カナタが謝ることじゃないって。」
「そう?それならいいんだけど…。」

なんか変な空気にしちゃったなぁ。
ごめんカナタ……。いつか話すから…。