やっちゃったぁぁぁ……。転んじゃったし…
きっと大きな擦り傷が……。

あれ?

「カ、カナタ…!」
「いててててて……。」
「ごめんっ大丈夫?」

転んだ瞬間、カナタが体勢を変えてくれたらしく、本来なら私がしたのはずが、カナタの上に乗っている状態。

カナタの上からすぐに降りて、私の代わりに出来た大きな擦り傷を回復魔法で治す。

カナタの腕の傷口に手をあてると、自然とエメラルドグリーンに光り、傷口は何事もなかったように治った。

私は、ホッと一安心。

「ありがとう。」
「うううん。こっちこそありがとうだよ。」