そこには、深海のような藍色の髪のカナタが立っていた。

「カナタ!?」
「久しぶり。ユラ。」

どうしてカナタがいるの…?そんな顔をしていると、気づいたのか

「今、ちょうど騎士修行でこの村に来てて。ユラが見えて、もしかしたら……と思って追いかけたらヤバそうだったから、シェルター(防御)かけちゃった。」

そうだったんだ。

「とりあえず、コイツら倒そっか。」
「うん。」

カナタがさらにシェルターを厚くする。私は空に向かって手をかざした。


『アリエス!!』


すると、私の右腕にある牡羊座の紋章が光輝く。


『牡羊座の流星群!!』


大きな光を帯びた突風が渦を巻く。

「カナタ!逃げる準備しておいてね。」

カナタが頷いたと同時に、空から大量の星が男達に向けて降っていく。

「ギャァァァァァァァァァァァァ!!」

「今のうちっ!」

カナタの腕を引っ張ってどんどん走って行く。

もっともっと遠くへ……。

「ちょっと…ユラ……ストッ…プ。」
「あ、ごめっ……うわぁっ!」

ズサァァァァァァォァ