彼は私を抱いたまま、階段を上がり

ある部屋に入った。

?「ウース、琉生ー(ルイ)ってあれ?

その子たしか、日向の元姫じゃん。」

私は琉生?にソファーに下ろされた。

男?「そうだよ。連れてきた。ってことでまず、

自己紹介をしよっか!」

男?「俺は、如月琉生キサラギルイな!

 えーっと、一応ここの総長。

呼び方は普通に琉生でいいぞ!」

?「あーもう、俺は、如月朝哉キサラギトモヤ、

琉生の弟、そして、副総長。

ともか、智哉でいい。」

?「橘蓮タチバナレン、幹部。 蓮でいい。」

?「僕はね、五十嵐律イガラシリツ。

同じく幹部だよ。律でいいよ。」

えーっと、総長が琉生で、副がとも、幹部が蓮と律

君で、いいよね。

「……」

琉「あんたも、自己紹介しないと!」

自己紹介って。私には出来ないよ。

声、出ないんだから。

私は、琉生の服を引っ張って携帯を出した。

RION(メールアプリ)を開いて。

琉「え?あ、交換?いいよ。」

私は、琉生とRIONでフレンドになった。

よし。『私の名前は、山村美月。日向の元姫。

美月でいい。よろしく。』送信っと。

ピロンッ

琉「おい、目の前でいるんだから、喋れよ。笑

えーっと、山村美月。

お前は裏切り者じゃないんだろ?」