微熱に、キス





大人っぽい顔立ちの笹谷が笑うと、目がふにゃっとして、頬にえくぼが浮かぶ。


それを可愛いと思わずにいられるわけがなくて、みるみる顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。




『___次!』

『…つぎ?』

『次は、負けねぇ!勝負だ!』



気付いたら、そんな言葉が口から出ていた。『そんな悔しいの?』なんて笹谷は言っているけど、点数が負けたことに関して悔しいなんて別に思ってない。…でも。



『そうだよ!次こそ勝つんだからな、お前に!』




笹谷と次も話せるきっかけが、ただ欲しかった。




『…ふ、馬鹿じゃん』




それがあまりに子供じみていると、思われても。




もう一度、その笑顔が見たかったんだ。









* end