「…そう。ありがとね、篠原」
いつもよりふわふわしてる頭で、いつもよりもちょっとぼやけて見える視界で見る篠原の顔は、よく見たら結構かっこよくて、そういえば栗山が「篠原は黙ってたらイケメンだよね」なんて言ってたことを何でか今になって思い出してしまった。
…ああそっか、篠原って割とイケメンなんだった。
そうだ、イケメンだからだ、きっと。
「ばーか」ってはにかんで笑う篠原に何だかどきどきしてるのは、きっと奴の顔がまあまあ整ってるからなんだ。きっとそうだ。
「……そういえばさ、」
「ん?」
「俺にうつしたらって、どーゆー意味?」
高鳴る心臓を誤魔化すように投げかけた質問。それは何だかんだ、私がずっと気になっていたことだった。
