今日、俺が死んでいたようで

恋愛(ピュア)

臘月 こはく/著
今日、俺が死んでいたようで
作品番号
1599772
最終更新
2020/04/27
総文字数
4,127
ページ数
6ページ
ステータス
未完結
PV数
52
いいね数
0
今日、俺が死んでいた。


苦しいだなんて、そんな大層な感情は感じなかった。


けど、


ちょっとだけ


君に謝りたかった。


君と笑いたかった。


君ともう一度戦いたかった。


君に、


もう一度


愛を囁きたかった。


これも


わがままに


入るのだろうか。


ああ、


気づいてしまった。


思いのほか


俺は


憶病



なようだと。


「死にたい」


とか


幾度となく己の手で己を殺そうとしている癖に。


ちょっとだけ、怖かった。


「ごめんな」




ー自殺志願者系男子ー

ー風月夜見【huudukiyomi】ー
「死にたい」

×


ー念願系巫女様女子ー

ー鶴見椎名【turumisiina】ー
「死なないで」



「死にたいと幾度となく願ったが」


これは俺への罪と罰だったりもする。


「こんなの、あんまりじゃねぇか?」





嘲笑し、戯言を申してみたりもする。





「_愛してる」


一言、


もう、彼女には届かないのだと。
あらすじ
死ねないと分かっていても幾度となく水の中に飛び込む夜見。いつものように、飛沫音に包まれ水に体を投げ込めばずっと望んでいた死を手に入れることが出来た。しかし、その先は底知れぬ悲しみの海であった。椎名は死んだ夜見を生き返らせようと奮闘するものの__!?

                  「ごめん」

              両手に、深い染みを作っていた。


敵同士が生んだ深いラブストーリー。

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