「ヤエさん、さてはシンイチ君の影響ですね?」


「バーロー、私がそんな簡単に映画の影響受けると思ったら大間違いですよ。」


「ヤエさん、面白かったですか?」


「はい。今年はかなり面白いですよ。」


毎年言ってるような気もするけど、
今年の映画はかなり面白かった。


さっきあと1つ言うの忘れてたけど、

【あ~なんか黒づくめと戦いてー】
な気分にもなっている。


となるとやはり愚痴の標的となるのが・・ウチの職場。


ラジオ体操第一のBGMが掛かったので、
サチコさんと更衣室を出る。


「サチコさん、ウチの職場は平和すぎますよ。」


「ヤエさん、良いじゃないですか。

ただでさえ伝票が山積みなんだから、
平和のほうが丁度良いです。」


「なんかシンイチ君の物語の中とか、ニュース見ても毎日何かしら事件は起きてるのに、

どうして私達の周りはこう何も起きないんですかね?」


「ヤエさん、でもホントに自分達の周りで殺人事件とか起きたら怖くないですか?」


「あ~まぁ・・・・
いや、今週の私だったら大丈夫です。」


「ヤエさんが解決してくれますか?」


「見た目はOL、頭脳もOL、
入力漏れ無しの名伝票処理、

検収数はいつも一つ!
・・ですからね。」