去年よりも 少し浮かれている自分に 聡は 苦笑していた。 啓子が 明るく 綺麗になったから。 それに 聡の気持ちは もう伝えてあるから。 「何か、七夕みたいですね。」 と笑う啓子。 聡は一瞬 ドキッとしてしまう。 もしかして自分は 啓子を 抱いてもいいと思っている。 それは 鮮やかな衝撃だった。