気持ちを伝えた後の 啓子への愛しさに 聡は戸惑っていた。 啓子は いつも 真っ直ぐに 聡を見つめてくれる。 聡と 一緒にいる時の啓子は ずっと 明るく笑っている。 八年前の啓子は 地味で 垢抜けなくて。 いつもオドオドと 下を向いていた。 今 啓子は 花のような笑顔を 聡に向ける。