幸せを願って、私から離れたんだ。

でも、それは2人にとって幸せなの?

こんなにみのりは泣いてる。

晴も苦しそうな顔だ。

これで私は幸せにしたと言える?

後悔しない?人生に胸をはれる?

さっちゃん、違うよね。

こんなの誰も幸せになんかなれない。

私も、みのりも、晴も、幸せなんかなれる訳ない。

私はみのりと晴の手を両手で包み込んで握った。

「私は…2人のそばにいたい…最後の私がいなくなるまでそばにいてくれる?私、2人に悲しい思いをさせる。キツい思いも…それでも一緒にいてくれる?」

2人の顔を見ると涙で視界がゆがんでいたが、しっかり頷いたのが分かった。