晴がそう言って私とみのりの手に自分の手を重ねる。

それが友達…それを聞いてさっちゃんを思い出した。

"それってさ、相手の幸せを願っているってことじゃないと思うんだ。"

"蓮花ちゃんの幸せを祈ってるよ"

さっちゃんがくれた言葉たち。

私には明日があるかどうかなんて分からない。

手放したらそれは、もう取り返せない。

私には、もう一度なんて時間はないんだから。

目の前にいる2人を幸せにすることが私の役目だと決めた。

余命宣告を受けたあの日に。