「ごめん…私ね、もうすぐ死んじゃうんだ…そんなこと2人に言えなくて悲しい思いを、させるのが嫌で嫌で…」

言ってる途中で鼻がツンとして、言葉につまる。

「私は蓮花ちゃんが病気って知ったら悲しいよ。でも、一緒にいられないのはもっと悲しい。傍にいさせてよ」

握っている手をさらにぎゅっと握られる。

その力は強くて少し痛かった。

けれど、なんだか痛いのが嬉しかった。

みのりの思いの強さを表してるようで…

「俺もだよ。友達ってそういうもんだろ?」