なぜならそこにはいるはずのない人達がいたからだ。

「晴、みのり…なんでここに…」

2人は制服姿で、学校の帰りだったようだ。

「蓮花…おまえ…マジでふざけんなよ。」

晴は怒ったように、でも苦しそうに私に言った。

そして、みのりは私に一歩一歩近づいて
私を抱きしめた。

「蓮花ちゃん…会いたかったんだよ!?突然いなくならないでよ…」

抱きついてきたみのりの肩は小刻みに揺れていた。

私の着ている服の肩が少しずつ湿っていくのを感じて初めてみのりが泣いているんだと分かった。