そうやって自問自答を繰り返していた。

「良いのか考えた所で、もう遅いんだけど…」

外の景色を見てポツリと呟く。

私から離れたんだ。私が2人をそばにいさせないと選択したんだ。

今更、それを変えるなんて私にはできるわけない。

そんなの都合が良すぎる。

考えていると病室のドアがガラガラと開く。

「蓮花、具合どう?」

「ん、大丈夫。」

「良かった、点滴の薬が効いたのかしら。新しい薬に変えて良かった。」

とお母さんが笑顔を見せた。

私の右腕に繋がれた管は頭上に吊るされた液体に繋がっている。

そこからながれてくる液体は私の体を日々むしばんでいく病を少しでも抑えるものだ。

最初使っていた薬が効かなくなり、昨日から違う薬を使用することになった。