私は一呼吸おいて

「晴、私の事好きって言って?」

「は?お前それって…」

困惑する晴に笑って私は

「違うよ?友達としてって意味で。私嫌われてはないと思ってるんだけど違うの?」

笑って言うと晴は違くないけど…と下を向いて黙る。そして顔を上げ、私の目をしっかり見た。

「好きだよ、蓮花は大事な友達だから。」

と言ってくれた。

うん、友達として"好き"が貰えてもう幸せだ。

「じゃ、私は帰るね!みのりのそばにいるって約束絶対まもってね!」

そう晴に言って私は体育館の出口に体を向けた。