入院する事を先生に言うため、私はひっそり学校を訪れた。

全てを伝え終わり、職員室を出ると

「蓮花?」

と声をかけられた。

それは聞いたことある声で今は会いたくない人物だった。

「晴、どうしてここに?今は授業中じゃないの?」

「や、いま自習で先生にプリント貰いにきて…」

「そっか、おつかれ。」

予想外の事で頭が働かず、言葉が出てこなかった。

その場所で固まるしかなかった。

そんな私を晴は真っ直ぐ見つめ、口を開いた。

「お前、なんで学校来ねぇの?連絡もないし…どうしたんだよ?」