そう思ってた。

なのに、こんな事を言われるなんて…

全然考えていなかった。

その日、私は自分の死がすぐそこまできていることを初めて知ったのだ。

病院を出てからもどこか現実味が無くて近くの公園のベンチに座ってぼーっとしていた。

長くない命。

そう言われても実感が湧かない。

でも、痛む頭がそれは現実だと教えてくれていた。