「ごめん、お母さん。今日だけは許して欲しい。きっと、最後の花火だから。」

そういうとお母さんはきゅっと口をむすんで何も言わなかった。

最後の花火。きっと…いやぜったいそうなる。

先日、医師から診察を受けた時言われた。

"冬まで生きられるかどうか"と。

不思議と悲しくなかった。
あぁ、そうか、本当に時間が無いんだなぁと思った。

自分の中で医師の言葉が飲み込めた気がした。

何故か分からない。

命が無くなるまでにできることを考えそれを行動にうつしているからだろうか?