「蓮花、本当に今日行くつもりなの?」

私の浴衣の着付けをしながら心配そうにお母さんが言った。

「え?なんで?行くよ。」

「でもあなたさっきまで頭痛で起き上がれないほどだったじゃない!」

そう、お母さんが心配するのも無理はない。

私は1時間前まで頭痛で病院に行っていたのだ。

点滴を打ってもらい、落ち着いたがまだ完全には治まっていない。

ゆっくりと、でも確実に私の体は病魔におそわれていた。