眠るのが怖い。

いつの間にかそう思うようになった。

そう思い始めたのはいつだっただろう。

あぁ、きっと頭痛が激しくなってきた頃からだ。

余命わずかだと知ってから1ヶ月がたった。

私はというと、普通通りに生活を送っている。

薬に頼りながら、だけども。

余命宣告を医師からされた時、頭痛はそんなに酷い状態ではなかったので信じてなかった。

だが、最近になって信じなきゃいけなくなってきた。

"自分がもうすぐこの世からいなくなる"ということを。

こんなにも早く頭痛が酷くなるなんて思わなかった。

つい1ヶ月前はバスケも楽勝にできていたのに。

今はちょっと体が動きにくい。

薬の副作用のせいもあるが、体がだるく感じた。

それでも誤魔化して学校生活を過ごしていた。