「ーーー君の彼女って可愛い系?綺麗系?」

不意に聞こえた何気ない会話
聞きたくないのに聞こえる会話
乱れていく私の心音
ちょっと優しくされたからって
君が誰にでも優しいのは知ってたはずなのに
期待していた馬鹿な自分

「もう少しで1ヶ月なんです。」

幸せそうに笑う君に
おめでとうの一言すらかけられない私
君にとっては只の友達
私にとっては――な人

神様どうかお願いです
願わくばこの恋心
どうか彼には届きませんように

月明かりに照らされた
一筋の雫に目を瞑り
素知らぬ顔をして下さい

さよなら私の小さなハツコイ