再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。

「朱里が良ければうちに泊まりに来るか?」

「え!? それは流石にまずいでしょ!?」


色々な意味でそれは本当にまずい。


それはつまりアカリちゃんと黒炎くんのラブラブな姿を目の前で見せつけられるってことでしょ?

それは、メンタルが強くなった私でも正常でいられる自信がない。


「もしかして、アカリのこと心配してるのか? あの時はあんなこと言ったけど、今は朱里にアカリをちゃんと紹介したいなって思ってるんだ」

「……」


あの時って、ただの幼馴染と言ったときだろうか? そんな前のことまだ気にしてくれていたなんて。

真っ直ぐこっちを見つめる黒炎くんの真剣な表情に、私は目を逸らせずにいた。