「……」


やばい。黒炎くんの言ってることが半分以上わからない。誰か今すぐ通訳して。


「おや? もしかして、この子がもしかして噂のアカリちゃんかい?」

「へ? 朱里って……なんで私の名前知ってるんですか??」


「店長、アカリはカタカナでアカリ。こっちは漢字で朱里で全くの別人です。それに、アカリはお尻まである黒髪なのでもっと長いですよ。紹介しますね。霧姫朱里、俺の幼馴染です」

「あー……いやぁ~、すまない。そっか、別人なんだね。朱里ちゃん、改めてよろしくね」


「はぁ。よ、よろしくお願いします」

状況がつかめないまま、私は店長に挨拶を交わした。