そんな感じで遅寝早起きを続けた2週間。テスト期間が終わって気が抜けたのか一気に身体が悲鳴をあげ始めた。体がだるく思うように動かないのと、乾いた咳が出る。喘息っぽい感じはないから病院は行ってないけど、定期検診が1ヶ月後にあるからそれまでに治さないとまた心配かけちゃう。


そんな思いとは裏腹にどんどん悪化する。施設のスタッフさんに気づかれたけれど、テスト期間で追い込みすぎただけなので寝れば大丈夫と言ったら心配そうな顔をしながらも納得してくれたらしい。"何かあったら言ってね"と優しく言ってくれた。ほんとにいい施設だな〜と思った。

施設の人は誤魔化せたけど、意外と蓮が鋭いんだよな〜と思いながら学校に向かう。一番乗りで教室に入るとすぐに机に突っ伏する。少し寝ていたのか蓮がいつの間にか隣の席に座ってた。

蓮「おはよ」

なんか機嫌悪そう。あんまり眠れなかったのかななんて考えてると

蓮「なんか言うことない?」

「..?おはよう」

蓮「そうじゃなくて、体調悪いんだろ?」

「い、いや、全然大丈夫だよ」

蓮「教室入ってきて珍しく寝てると思ったら呼吸早いし、少しおでこ触ったけど熱あるだろ」

「え!?気付かなかった」

蓮「そうじゃなくても顔見れば分かるから。今日帰りに病院行けよ。病院までは付き添ってあげるから」

「...1人で行けるよ。施設から5分もかからないから」

蓮「じゃあ龍斗先生に連絡しといてあげるよ」

「え!?いいよ!っていうかなんで連絡先持ってるの?」

蓮「何かあったら言ってって、前回の入院の時にもらった。恵だけだと病院行かなそうだから連絡は入れる」

「...」

これは行かなきゃ行けないやつだ。行く気無かったのに...。気が沈んだせいかさらに辛く感じてきた。