こんな時間に制服を着た私が歩いているからか、すれ違う人すれ違う人みんな私を見る



さて、どうしたものか



1週間の停学は流石に暇すぎる





「これも全部あいつらのせいじゃん」





いつの間にかあの水をぶっかけられたベンチに腰を下ろしていた



誰もいない公園は静かで平和だ





「もしかして七瀬さん?」


「え?」





目の前に立っている女の人は優しく微笑んで小さな男の子の手を握っていた


誰だろう?


こんな知り合いいたっけ?





「七瀬さんだよね?覚えてない?中学の時の保健室にいた永井なんだけど」


「保健室」





「今は田中ね」なんて笑う


飛鳥の好きな人


ズキッと胸が痛い感覚が襲ってくる