月刊ヤングMAGAZIN


椛が泣き止んで

手を繋いで教室に下りた



「あ!嵩琉!」
「みんな探してたんだぞ!」
「どこ行ってたんだよ」
「当番やれよ」



「悪い、悪い…」



「え!」
「あ!」
「朝の!」
「嵩琉の…」



「「「「なんで手なんか繋いでんの?」」」」



「彼女!…オレの彼女!」



「「「「はい????」」」」



「聞こえなかった?
彼女!オレの大好きな、彼女!」



「「「「えーーーー!!!!」」」」



「「「「マジ?」」」」



「マジ!」



椛はオレの隣でずっと下を見てた



そんな椛を奴等がジロジロ見た



「オマエら、見んなよ!
オレのだから〜

悪いけど、後半の当番代わって!

じゃーなー…

椛、行こ!」



椛の手を繋いだまま奴等を後にした



「おい!嵩琉!」
「ズル!」
「イチャイチャしてんじゃねーよ!」
「転べ!」



かなり驚いてた、アイツら